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下山 [富士山]

下山口までの道のりは長かった・・・。

とにかく頭痛と吐き気。
どう考えても高山病。
それでも歩かなければ下山できないし、下山しなければ高山病もよくならない。
ひたすら歩く。
弱音を吐きながら歩く。
本当に今考えても、お鉢巡りが辛かった。
行かない方が良かったのかもって思う。
それでも1歩1歩歩けば目的地には着くもので、どうにかこうにか下山口に到着したのは13時10分。
お鉢巡りは2時間かかった。

水分調達をして下山したのは13時16分。
2日間かけて登ったのを数時間で下ってゆく。
とにかく辛かったので、早く高度を下げたかったぶすねこは、すごいスピードで下っていった。
砂深い足元はもの凄く滑りやすい。
何度尻もちをついた事か・・・。
下山での必需品は裾カバー(スパッツ)と軍手。
裾カバーは登りでもあった方が良いけれど、軍手は下りには必需品。
転ぶ度に手を着くでしょ、手の擦り傷予防。
絶対転ばない自信がある人は良いけどね。
軍手が無かったらぶすねこはきっと血だらけだったと思うよ。
マスクはあった方が良いけれど、ぶすねこは空気が吸いたかったからマスクはしなかった。
マスクをすると苦しくってしょうがない。
サングラスやら、帽子やらは辛くなってくるとどうでもよくなってくる。
うっとうしくって、途中で外してしまった。

2012_0730_140401-P7300103.JPG

これはみーが撮った写真。
まだこんなに雪が残っている。
ぶすねこは見る余裕はなく先を進んだ。

8合目到着は14時。
ハイペースで下ってきている。
下るというより、滑り落ちていると言った方が良いのかもしれない。
14時10分8合目出発。
次は昨晩泊った7合目。14時45分到着。
ここ太陽館は宿泊者には宿泊証明書をくれて、それを持っていくと翌日もトイレがタダで使わせてもらえる。
ありがたいサービス。
ここで少し食べて休憩した。

下山を始めてから、ぶすねこだけではなくさくっちょも気持ち悪いと言い出した。
「頭痛ーい、気持ち悪ーい。」
ぶすねことおんなじ。高山病だよね。
でも、なぜ下山し始めてから?
とは思うけれど、きっと疲れがピークを越えてしまったのでしょう。
ここまでハイペースで下ってしまったけれど、ここからはゆっくり下山を心がける。

7合目出発は15時15分。
ここから砂払い5合目までは『砂走り』と呼ばれる道。
ふかふかの砂が今まで以上に深く、走るように下っていけるという事だったけれど、
ぶすねこの感覚では滑り落ちていっている感じだった。
何度も転んだ。
でも、尻もちをつくばかりだから、それほど痛くはない。
さくっちょもこの砂走りは苦手だったらしく、転ぶ度に泣いた。
一番体が小さいのだものね。
砂に沈み込む足の負担が一番大きかったに違いない。
さくっちょはとにかく泣いた。
泣きながら下った。
みんな励ましはしたけれど、さくっちょは自分の荷物は最後まで自分で背負い、
自分の足で下りきった。すごいぞさくっちょ!!
砂走りはどこまでも続いた。
角があって先が見えないと、「あそこで終わりだと良いなぁ」と期待するのだけれど、
その期待は見事に裏切られる。
いつまでたっても終わらない。
でも、それだけ登ったって事だよね。

ようやく森が見えて来て、砂払い5合目に到着したのは16時23分。
時間が時間だったからか、下りではほとんど人に会わなかった。
あんまり人がいなくって、道を間違えたんじゃないかって思ったほど。
須走で下山する人は少ないのか?
それとも時間が遅すぎたのか?
その後、泣くさくっちょを励ましつつ、須走5合目に到着したのは17時5分。
下山は約4時間だった。

5合目では行きと同じ菊屋さんでお土産を買った。
動かなくなると途端に寒くなるので、トイレを借りて着替えた。
さくっちょも倒れこむようにベンチに横になり泣いていたので、とにかく着換えさせた。
速乾Tシャツを着ていたけれど、やっぱり着替えないと寒い。
着替えは多めに持っていった方が良いなって思った。

そして御殿場駅行きの最終バスに乗って帰途についた。

タグ:須走 富士山
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